アメリカン・シーアイランドコットンについて

アメリカン・シーアイランドコットン（American Sea Island Cotton）は、世界中で高い評価を得る高級綿の一つです。その特徴的な柔らかさ、光沢、強度により、多くの高級アバレルブランドで使用されています。

世界中で最高級コットンと知られるシーアイランドコットン（海島綿）の名称の由来は 18世紀に遡ります。

当時、西インド諸島のバルバドスやジャマイカで栽培されていたカリブ・バルバデンセ種を、気候と土壌に適したサウスカロライナ州やジョージア州の海岸地域（シーアイランド地方）に移植したものが大きく広がっていき、シーアイランドコットンと呼ばれるようになりました。

拡大したものの、20世紀初頭に害虫による壊滅的な被害を受けて商業栽培が衰退。アメリカでは別の品種の綿花栽培が主流となりました。

こうして一度は衰退したシーアイランドコットンですが、1980年代に始まるニューメキシコ州での種子開発プログラムにより、現地の気候に合ったシーアイランドの種が選抜・育種されることに。

気候や土壌管理など、栽培には非常に特別な条件が必要でしたが、現地の農家さんたちはすべての問題を克服し、約100年の時を経て世界最高品質の綿を生産することに成功しました。

この努力による成功は、まさに「奇跡」と呼ばれるにふさわしいものであり、アメリカン・シーアイランドコットンとしての名声を確立しました。

現在では、カリブ海の特定地域で栽培される綿花をウェストインディアン・シーアイランドコットン、US COTTON TRUST PROTOCOLの基準を元にテキサス・ニューメキシコ州で栽培される綿花をアメリカン・シーアイランドコットンと呼んでいます。

アメリカは世界有数の綿花生産国であり、その生産量と品質についても非常に高く評価され、アメリカン・シーアイランドコットンをはじめとする高品質の綿花が、世界中の高級ブランドに採用されています。

また、アメリカン・シーアイランドコットンを栽培する農家さんたちは環境に配慮した栽培方法を駆使して、持続可能な農業を目指しています。

GPS技術を活用したり、限られた土地を有効活用する精密農業の導入により、農地管理や水資源利用の効率化が図られています。

連作障害や土壌優食を防止するために、輪作やカバークロップを導入。土壌の健康を保ちながら高い収量を維持することを可能にしています。

水を効率的に利用する点滴灌激（てんてきかんがい）などの技術により、必要な水量だけを正確に供給して綿花の品質を保っています。これにより、乾燥地帯でも効率的に綿花を栽培することができます。

化学農薬の使用を最小限に抑え、代わりに有機農法や生物的防除を採用することで、土壌の健康と生態系の保全が図られています。

これにより、農薬の使用量を大幅に削減。生態系への影響を最小限に抑えつつ、綿花の品質を保つことができます。

非常に長い繊維を持っており、その長さは35～38mmにも達します。この長い繊維が、柔らかく、しなやかな生地を生み出す要因となっています。

シルクのような輝きを放ち、他の綿製品と比べて一目でその違いがわかるほど高い光沢を備えます。

長い繊維と高い品質により、非常に丈夫で、洗濯や使用による劣化が少ないのが特徴です。

その優れた特性から、特に以下のような高級アパレル製品に使用されています。

―シャツ
―パジャマ
―下着
―ドレスシャツ

アメリカン・シーアイランドコットンは、その品質と特性により、多くの人々に愛され続けています。その独特の光沢、柔らかさ、そして耐久性は、高級アバレル製品において他に類を見ない価値を提供しています。

eeeLaではその繊細な細番手の糸を3本撚り合わせて1本にする三子撚り（みこより）を採用し独自の生地を作りました。世界にも類を見ないシルクのような光沢感、カシミアニットのような肌触りと風合いを実現。服好きをも唸らせる唯一無二の存在です。

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